キューイングシステムの紹介


キューィングシステムとはUNIXやWindowsのOSでは持っていないジョブの投入システムです。
一般にUNIXやWindowsではジョブを投入すると直ぐに実行され、フォアグランドで実行するか
バックグランドで実行するかの違いくらいです。
キューィングシステムではジョブは資源の利用が可能になるまで待って、利用可能な段階に
なった時に資源を有効に利用して効果的にジョブを実行する事ができます。
キューィングシステムはクラスター等の複数のシステムがある時にだけ便利だと思われて
いる方もいるかもしれませんが、一つのシステムでの利用でも高い効果を発揮します。

以下にキューィングシステムの主な特徴を載せます。
興味がありましたらイワタシステムサポートまでご連絡ください。 製品、利用方法や効果的な
利用方法について説明させていただきます。

先ずキューィングシステムの一般的な概念図を載せます。




以下に特徴を載せます。

1.夜間、休日でもジョブ投入が可能
  キューィングシステムがないと実行時間の長いジョブを投入したままにするか、資源の非効率な状況で
  利用することになります。 最悪のケースでは使用者がアクセスしていない時はシステムが遊んでしまう
  可能性があります。 このような状況の時にキューィングシステムがあると効率的にシステムを運用できます。
  イメージ図は以下のようになります。




2.コンピュータ資源(CPU、メモリー)を有効利用
  コンピュータは複数のジョブが動くとコンピュータ資源を共有します。この時、CPUを微小単位で切替えますので
  切替えの為に資源を使い、動いているジョブの分だけメモリーが必要になります。 この時、充分な物理メモリーが
  ないとメモリーを利用可能にする為にSwappinが発生しユーザの実質的なCPU利用時間が極端に少なくなります。
  キューィングシステムを利用すると、この問題を解消する事ができます。




3. ジョブ投入後は他の作業に専念可能
   ジョブの終了を通知してくれるので、いつ終了したか確認する必要がありません。また本来の設計・開発業務に
   専念する事が可能になります。





4. システムの利用に空きを作らない

   ジョブが終了すると直ぐに次のジョブをシステムが自動的に投入してくれるので、システムの無駄な空き時間を
   作らない。



5. 利用状況の把握
   キューィングシステムはコンピュータシステムの利用状況を把握しているので、プロジェクト単位、ユーザ単位
   等でのシステムの利用状況を把握する事ができ、次の投資等に有効に利用できる。


6. 優先順位の設定
   業務で急ぐジョブがある場合、優先度を設定して順番待ちのジョブを直ぐに実行開始する事ができる。


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