1.8 平面内回転と2行2列の積>
 
座標軸をθ回転する行列A
 
 
座標軸をθ'回転する行列B
 
 
と表されます。
そこで、「元座標(x,y) −(θ回転)→ 新座標(x',y')」を考えると
 
 
と表すことができます。
同様に「元座標(x,y) −(θ回転)→ (x',y') −(θ'回転)→ (x"y")」を考えると
 
 
 
と表すことができます。
ここで、BAはθ+θ'回転して得られる座標ですから
 
 
加法定理より
 
 
であるので
 
 
一方、行列ABの行列要素を具体的に書くと
 
 
となって一致します。 
「何だ、当たり前じゃないか」ということなのですが、行列の足し算は
 
 
となるのに、かけ算は
 
 
であり、実際には
 
 
となるのは、よくできていると思いませんか。

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