1.23 33列の物理モデル>
 
2×2行列の次に3×3行列の場合の例を考えてみましょう。
もちろん、対象となる質量はABCの三つになります。
 
 
図に示すようにA-B間の伸びからフックの法則を使い、バネに働く力は、
 
 
となります。
同様にB-C間の伸びから、
 
 
となります。
ここで、Aに働く力のつり合いを考えて、
 
 
Bに働く力のつり合いから、
 
 
Cに働く力のつり合いは、
 
 
となります。 
そこで、ABCそれぞれの運動方程式を考えると、
 
 
となります。
ここで、xAxBxCについて、
 
 
と仮定すると、
 
 
これらを運動方程式に代入して、
 
 
 
 
となり、まとめ直すと、
 
 
となります。
ここで、とおいて
 
 
となり、これを整理すると、
 
 
となります。
行列で表現すれば、
 
 
と表現できます。
ここで、
 
 
とおけば、
 
 
となり、さらに変形して、
 
 
となり、最後の式をみれば22列の場合と同じになります。

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