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1.14
連立方程式と逆行列>
2
行
2
列の行列から次は
n
行
n
列の場合を考えてみましょう。
n
行
n
列の単位行列は、
となります。
任意の
n
行
n
列の行列
A
に対し、
また、
を満たす行列
A
-
1
を逆行列というのは
2
行
2
列の時と同じです。
ここで、
n
行
n
列の計算を示すと、
となり、これは言うまでもなく
n
元の連立方程式です。行列で書けば、
となります。
ここで、
とすれば、
となりますから、逆行列を求めることで連立方程式の解を求めることができます。
逆に見れば、逆行列が求まれば必ず解は決定され、解が決定できない連立方程式は逆行列が存在しないと言うことになります。
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