<3.2 勾配(grad)の方向>
ここで、等高線を例にとってgradの方向について考えてみましょう。
図に示すようにA点B点が等高線と同一平面上にあるとします。
ここで、微小ベクトルdrは等高線に接するA→B方向の微小ベクトルであるとすると、A点B点は同一平面上にあるので高さの差はありません。
従って、
dh=0
となります。
ここで、
ですから、
となり、drとgradf(最大傾斜角を与える方向)の内積はゼロ、つまり、両者は直交するということがわかります。
これも、実際の地図と等高線を考えれば理解しやすいと思います。