2.24 線形二階微分方程式>
 
さて、次は線形二階微分方程式の例として、図のバネマス系における運動方程式を考えてみましょう。
結果が振動の三角関数の式になることはご存じの通りです。
 
 
つまり、フックの法則から
 
 
運動方程式から
 
 
変位と速度の関係から
 
             
 
ですので、力のつり合いから、
 
 
となります。
ここで、多少トリッキーですが、両辺にを掛けると、
 
 
ですから、
 
 
となります。
両辺を時間で積分すると、
 
 
となります。
ですから、
 
 
両辺を積分して、
 
 
となります。
ここで、と置くとですから、
 
 
となるので、
 
 
ですから、
 
 
となります。
さらに、と置くと
 
 
となり、と置けば、
 
 
となり、振動の三角関数の式となります。
置き換えばかりが多く多少トリッキーですが、いつもの振動の式に落ち着きました。
 
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